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伊東

かなれっじ新聞 第5号 静岡の絶品とらふぐ

2022/01/09

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皆さま、こんにちは!

レストランの佐藤です。

 

2022年を迎え、最初のブログでございます。

改めて、新年の訪れをお祝い申し上げます。

本年も、わたくし佐藤と「かなれっじ新聞」を、よろしくお願いいたします!

 

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【炭火会席 竹のうち】で毎年ご好評いただいている、「遠州灘産虎河豚会席」。

2022年2月1日より、再販することになりました!

 

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好評につき再販いたします!【遠州灘産虎河豚会席】

 

ということで今回は、「河豚(ふぐ)」についてお話ししたいと思います!

 

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日本では、貝塚跡からふぐの骨が発見されたことから、縄文時代よりふぐを食べていたと推測されています。

時は流れ、豊臣秀吉の時代、出兵する前の武士たちがふぐを食べたことによって亡くなることが相次ぎました。

食欲に負け、戦わずして死んでいった武士に腹を立て、豊臣秀吉はふぐを食べることを禁止しました。

江戸時代に入ると、様々な藩で禁止令が出され、破った者には厳罰が与えられました。

それでも人々は、毒を取り除く工夫をこらし、隠れてふぐを食べていました。

 

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皆さまは「ふぐ」と聞いて、どこを思い浮かべますか?

今やふぐが食べられるお店は全国各地にありますが、ここまで広がったのは山口県下関市が始まりです。

明治20年の暮れ、初代総理大臣の伊藤博文が下関の老舗割烹旅館「春帆楼(しゅんぱんろう)」を訪れた際、海が荒れて魚が獲れませんでした。

そこで、春帆楼の女将が罰を覚悟でふぐを提供したところ、伊藤博文は大絶賛。

そして翌年、伊藤博文は山口県知事に指示を出して、ふぐ食を解禁させました。

春帆楼はふぐ料理店の公許第一号となり、下関は、ふぐの本場として全国に知れ渡るようになったのです。

 

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ふぐの中でも最高級のものが、「とらふぐ」です。

近年、静岡県から愛知県に渡る遠州灘(えんしゅうなだ)と、和歌山県から三重県に渡る熊野灘(くまのなだ)とにかけての水域が、とらふぐの好漁場として注目されています。

現在、国内で流通しているとらふぐの9割が養殖で、天然のものは1割しかありません。その天然もののうち、約6割がこの水域で獲られていると言われています。

 

遠州灘の中にある静岡県浜松市の舞阪(まいさか)港では、天然のとらふぐがたくさん水揚げされます。

以前は、周辺にふぐの毒を処理する場が無かったため、8割は処理工場が多数ある下関に、2割は名古屋や東京に送り、そこから全国に配送していました。

その後、「遠州灘で獲れる天然とらふぐを地元の特産品にしよう」という風潮が強くなり、2003年にふぐ加工処理工場を設立して、「遠州灘天然とらふぐ」というブランド名で取り扱いを始めました。

舞阪港で水揚げされたとらふぐを地元で加工することで、浜松では、新鮮・安全・安価に、天然とらふぐを食べられるようになったのです。

 

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ちなみに、下関では、「ふぐ」を「ふく」と呼ぶことがあります。

由来は様々な説がありますが、そのひとつに、「ふぐ」が「不遇」に繋がり「ふく」は「福」に繋がるから、という考え方があります。

福を呼ぶ「ふく」料理、素敵ですね♪

私たちは「ふく」と呼んではいませんが、美味しいふぐ料理を味わえば、幸せな気分になること間違いなしです!

 

長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

改めまして、本年もよろしくお願いいたします!


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