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VIALA鬼怒川渓翠

「炅チャンネル」 ~第七十九章~ ヒノエワイナリー

2026/07/20

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皆様こんにちは。レストランの近藤でございます。

 

「レストラン炅-kei-」をより知っていただく為に、シェフが厳選した食材や、関わる生産者さんを中心にピックアップしながら、レストラン炅ならではの「こだわり」「取り組み」をより多くの皆様に知っていただきたいという思いから始まった「炅チャンネル」。

北関東、東北地方の生産者や工芸品の魅力を積極的に発信しています。

 

第七十九章の今回は、栃木県宇都宮市の「Hinoe Winery(ヒノエワイナリー)」をご紹介いたします。ヒノエワイナリー | Hinoe Winery | 宇都宮市

 

宇都宮市北西部に位置する新里町。里山が広がるこの地域は、「新里ねぎ」やブランド柚子「みや柚子」など、古くから農業が盛んな土地として知られています。

その新里町で、宇都宮市唯一のワイン醸造所としてワインづくりを行っているのがHinoe Wineryです。

「豊かな里山は豊かな食卓をつくる」をモットーに、ワインと原木椎茸づくりを通して、この土地の魅力を発信されています。

 

先日、実際にワイナリーを訪問し、吉村さんご夫婦にお話を伺いました。

あいにく台風が近づく天候ではありましたが、お二人と看板犬の「せんちゃん」が温かく迎えてくださり、ワイナリーを案内していただきました。

今回は、その訪問で感じたHinoe Wineryの魅力をご紹介いたします。

 

吉村さんは以前、東京のIT企業に勤務されていました。「自分にしかできないことをしたい」という想いから2009年に退職し、地元・宇都宮へ戻ることを決意されます。

その中で地元の飲食店を巡るうちに、「宇都宮には素晴らしい食材があるのに、宇都宮産のワインがない」ということに気づかれたそうです。

「この土地で育まれた料理に、この土地で醸されたワインを合わせたい。」

その想いが、Hinoe Wineryの原点になったとのことでした。

 

2010年に就農されてから、すぐにワインづくりが始まったわけではありません。

まずは露地野菜や原木椎茸の栽培からスタートし、里山の循環や日本の食文化を守るという想いのもと、一歩ずつ経験を積み重ねてこられました。その後、約9年をかけて醸造用ぶどうの栽培を開始。2019年には初めて自ら育てたぶどうで委託醸造を行い、そして2023年、自社ワイナリーを設立。

念願のファーストヴィンテージ2023「Hinoeシリーズ」が誕生しました。

 

お話の中で特に印象的だったのは、「里山、自然との共存」という言葉でした。

 

現在は約2ヘクタールの畑で、シャルドネ、メルロー、山ソーヴィニヨン、山ぶどうなどを栽培されています。畑は一か所に集約せず、複数の場所に点在させることで、里山の景観を守りながら自然に寄り添う形を大切にされています。

また、ワイナリーの建物も落ち着いたグレーを基調とし、宇都宮と日光を結ぶ国道沿いにありながら、晴れの日も雨の日も里山の風景に自然と溶け込むように設計されています。私自身も、この道を通るたびに目に入るその佇まいも、印象に残る存在です。

そして吉村さんからは、ワインを通して「宇都宮から日光へと続く里山の風景を思い浮かべてほしい」というお話もありました。

 

ぶどうと原木椎茸では、求められる自然環境が真逆です。

ぶどうは乾燥した気候を好みますが、原木椎茸にとっては湿度のある環境が恵みとなります。自然は思い通りにはならないからこそ、その年ごとの環境を受け入れながら、共に歩んでいく。

その考え方こそが、Hinoe Wineryのお二人が大切にされている「自然・里山との共存」なのだと感じました。

 

また、Hinoe Wineryのワインボトルには、木の年輪をモチーフにしたロゴが描かれています。

これは原木椎茸に使用される木の断面をイメージしたもので、「里山と食卓をつなぐ」というテーマが込められています。年輪には就農以来の歩みが小さな文字で刻まれており、一年一年の積み重ねとともに、これから先へ続いていく想いが表現されています。

2010年の就農から2023年のファーストヴィンテージリリースまでの歩みを経て、これからどのような歴史が刻まれていくのか、とても楽しみです。

 

東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠では、Hinoe Wineryのワインをレストラン炅-kei-およびショップ「会」にてお取り扱いしております。私たちは東北・北関東の生産者の皆様への敬意のもと、地産地消や自然の循環を大切にしながら、この土地の風土や文化を表現した料理をご提供しています。

Hinoe Wineryが掲げる「豊かな里山は豊かな食卓をつくる」という想いは、私たちの考え方とも深く重なっています。

レストラン炅-kei-では、「火・発酵・自然」を軸に、薪火が生み出すライブ感、発酵がもたらす奥行き、そして自然が育む恵みを通して、この土地ならではの食体験を表現しています。

これからも生産者の皆様の想いやこだわりを大切にしながら、この土地でしか生まれない食体験をお客様へお届けしてまいります。お食事とともに、Hinoe Wineryのワインをぜひお楽しみください。

 

今回は実際に生産者の方へ直接お話を伺い、その想いやこだわりをもとに本記事を執筆いたしました。長文ではございますが、生産者の方々の想いと、その背景にあるストーリーが少しでも皆様に伝われば幸いです。その背景に思いを馳せながら味わっていただくことで、お食事の時間がより豊かで、記憶に残る体験となりましたら嬉しく思います。

 

以上、「炅チャンネル」第七十九回でございました。

 

毎月10・20・30日は「炅チャンネル」。

 

引き続きよろしくお願いいたします。



 

  • Hinoe yama Sauvignon

  • 里山に溶け込むワイナリー

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〒 321-2522 栃木県 日光市鬼怒川温泉大原334-1

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