東急ハーヴェストクラブ天城高原

伊豆半島は約60万年前、太平洋海底のフィリピン海プレートにあった
海底火山群が本州に衝突、隆起して誕生した。
この地ではいまも火山活動や地殻変動が続いていて、
さまざまな温泉が湧くとともに、特異な景観の
ジオスポットが数多く点在しているのだ。
2018年にはユネスコの世界ジオパークにも認定されている。
今回はその中から海をテーマに壮大な地球の営みを垣間見られる
西伊豆地区のジオサイトを巡る。
My Harvest
東急ハーヴェストクラブ天城高原から車で約1時間半の所にある西伊豆の堂ヶ島地区。海に迫る急峻な山々と、海岸線に見られる火山灰の白い地層が、かつて海底火山だったころの名残をいまに伝えている。中でも、波が海底火山を浸食して形成された海食洞窟は驚異的だ。しかし、陸側からではこうした風光明媚な光景を一望するのはなかなか難しい。そこでおすすめなのが堂ヶ島マリンの遊覧船だ。
遊覧船は堂ヶ島公園の向かいにある桟橋から出航する。さっそく遊覧船に乗り込もう。沖へ出た船は、切り立った凝灰岩の入り江や、溶岩が柱のように冷え固まってできた柱状節理を眺めながらクルーズ。地層がヘビのようにくねった天然の造形美を見せる蛇島や、干潮のときだけ海の中から道が現れる「トンボロ現象」で知られる三四郎島なども巡っていく。
そしてクルーズのクライマックスとなるのが天窓洞だ。眼下に碧色の海、荒々しく侵食された壁面を間近に見ながら奥行約150mにおよぶ洞窟の奥へと進む。すると頭上が大きく開け、光が差し込んでくる。天窓洞のいわれは洞窟の天井が侵食されて抜け落ち、太陽の光が降り注ぐことからだ。暗い洞窟に天からの光が差し込んでターコイズブルーにきらめく海面。さざめく波音が反響するその神秘的な情景に身を置けば、感動せずにはいられないだろう。


堂ヶ島から車で15分ほど北上すると西伊豆のジオサイトの一つ、黄金崎に到着する。この岬の岩石は温泉水と地熱による変質作用で黄みがかっており、夕陽に照らされて神秘的な黄金色に輝くことからこの名がついたそうだ。
ここに来たらぜひ黄金崎公園の展望台から、湾越しに対岸を望もう。対岸の地形が海に突き出した馬の頭に見えることから「馬ロック」と称され、縁起の良いスポットとしても知られている。
そのほか海底火山による熱水変質作用は、黄金崎近くの宇久須で採れるガラス原料の珪石や、土肥の金鉱山などさまざまな恵みをもたらしているという。
堂ヶ島から黄金崎へ行く道中に位置する浮島海岸。ここにも特徴的なジオサイトが広がる。海岸近くの海面から突き出すたくさんの岩は、かつて海底火山だったころの名残で、「火山の根」と呼ばれるもの。伊豆半島は、フィリピン海プレートにのって移動してきた火山群からなり、本州との衝突で、火山の根が地表に現れたのだという。火山の根からなる奇岩は大きなもので高さ数十メートルにもおよび、マグマが柱状に固まってできた柱状節理で形成されている。こうした海岸にそびえたつ奇岩が地球の歴史そのものだと知ると感慨深い。


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