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箱根甲子園 フロント主任 加藤 久幸 のブログ一覧

箱根甲子園

2024/10/07

シリーズ:箱根旧街道を歩く(箱根湯本~畑宿)[1]

2024年4月に「箱根峠越えウォーク大会」に参加しました。 箱根湯本から三嶋大社までの28km。完歩しました。 箱根八里であれば小田原宿から三島宿までの32kmですが、 箱根湯本からなので28kmです。 歩いた実体験からの箱根旧街道の魅力をシリーズでお伝えします。 第1回目は、箱根湯本から畑宿まで 湯本から畑宿までの間は、江戸時代の街道を使用して車道化したため、 石畳の多くが消失しています。湯本茶屋の先の観音坂や葛原坂付近は、 道が狭く、カーブの多い上り坂が続きます。 須雲川I.C.を過ぎたあたりから、やや平坦になり、少し開けた場所が 江戸時代の間(あい)の村、須雲川の集落。 集落を過ぎて、須雲川自然探勝歩道を歩きます。 かつての箱根旧街道の難所の女転し坂は、 関東大震災で埋もれているので、須雲川に沿って進みます。 須雲川を渡り、旧街道は、県道を右に逸れて割石坂に入り、 古い石畳とハイキング道として修繕した敷石が交互にあらわれます。 続いて、大澤坂。最初は荒れた道が続きますが、木橋を渡り、 新たに設置された堰堤を越えると比較的範囲がはっきりと 縁取りされた石畳が並んでいます。 大澤坂を抜けると畑宿です。畑宿は須雲川と同じく間(あい)の村でしたが、 大名の休憩所としても知られ、多くの旅人で賑わっていた場所です。 畑宿の集落を過ぎると一里塚があります。 江戸から二十三里の位置を示すものです。 畑宿の一里塚は、発掘調査を経て平成10年に復元されました。 ここまで楽しくハイキング気分で歩けます。   今回はここまでです。次回は東海道一の難所です。

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2024/06/16

箱根昔ばなし【箱根の親不知(脚気地蔵)】

  神奈川県・箱根町と静岡県との県境の箱根峠近くの平坦な草むらの中に立つ脚気地蔵(親知らず地蔵)と呼ばれる地蔵尊碑があります。この石碑にまつわるお話です。   時は江戸、大阪で呉服問屋を営んでいた堺屋十郎兵衛の一人息子の喜六が道楽に身を持ち崩した上に、行く先が知れなくなりました。十郎兵衛は一人しかいない子供の事が心配で殊に老い先短い事もあって、なんとか探しあてて、家業を譲りたいと方々訪ね回りました。風のたよりで、息子が江戸で放浪していることを耳にしました。なんとかして息子を探し出そうと老の身もいとわず、息子を探す旅へ、大阪から江戸に向かいました。   ようやく箱根峠近くまでたどり着くと、もう日も暮れかけていました。ちょうどそのとき、運悪く持病の脚気に襲われたのです。持っていた薬を口にする間もなくそこに倒れ、息も絶えるほど苦しんでいました。   すると、たまたまそこを通りかかったのが息子の喜六でした。しかし、まさかこの息も絶え絶えに苦しんでいる老人が、自分の父親だとは夢にも思いませんでした。思わず駆け寄って抱き起こしてみましたが、もはや手の施しようもない状態でした。仕方なく石畳の上に寝かせたとき、老人の懐からずしりと重い財布が抜け落ちました。辺りはもう既に薄暗くなり、どこにも人影は見えませんでした。   魔が差した喜六は老人の腰の道中差を抜いて、一気に老人の息の根を止め、金を奪って一目散に坂を駆け降りました。革財布の中の大金に、一度は喜んだ喜六でしたが、財布の底にあった名札「大阪京橋・堺屋十郎兵衛」からその老人が自分の父親であったことが分かり、びっくり仰天しました。   彼は一目散に引き返して、死骸に取りすがり、泣いて詫びましたが、すべては後の祭りでした。 哀れな喜六が、この事実を書き置きとし山中新田の宋閑寺で、同じ刃で自害したのはその翌朝の事でした。   現在あるこの地蔵尊碑は、土地の人々が、この親子のこの上ない不幸な巡り合わせに同情し、2人の冥福を祈って建てたものです。この碑は以前あった場所から移されていて、当時は「墓」であったと思われます。後年この碑が脚気地蔵と呼ばれ「脚気」に効くと言われ信仰を集めました。

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2024/06/06

『初夏のハイキング芦ノ湖東岸(8km)コース』を催行いたしました。

皆様こんにちは。フロントの加藤です。 本日は箱根ガイドの小林さんご夫婦と11名のご参加者の方と一緒に、 『初夏のハイキング芦ノ湖東岸(8km)コース』を催行いたしました。 桃源台から元箱根までの芦ノ湖東岸を歩くハイキングです。 初夏を感じられる天候の良い中をスタートしましたが、 徐々に曇り空となってきたため心配しましたが、 最後まで雨は降らず、逆に涼しく歩くことが出来て良かったです。 湖尻をスタートし、この時期ならではの植物、ブタナ、オミナエシ、コアジサイ、 サンショウバラ、ヤマボウシ、鳥もお出迎えしてくれてガビチョウ等も見れ、 バードウォッチングも楽しめました。 九頭龍神社に参拝、箱根園で昼食、箱根神社でも参拝して元箱根から 海賊船に乗って桃源台までを今日通ってきた場所を芦ノ湖から眺め戻って来ました。 普段の箱根観光やドライブでは味わえない箱根の自然体験イベントを満喫出来ました。 今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。 次回は9月に仙石原でのハイキングイベントを予定しております。 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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2024/02/10

2024年度ハイキングイベントスケジュールのご案内

こんにちは、イベント担当の加藤です。 2024年度ハイキングイベントのスケジュールをご案内いたします。 箱根ガイドの小林さんと行くハイキングが4回 小林さんと共に野草や野鳥等を観ながら、健康と体を大切にして 箱根の大地を踏み歩こうと思います。 甲子園スタッフと共に挑む登山が1回です。 ご予約受付は、利用日2ヶ月前の同日9:30から承ります。 5/22(水) 湯本ぶらぶら歩きコース(ご予約受付:3/22) 箱根ガイドの小林さんと行くハイキングです。 箱根湯本温泉は、箱根で一番大きい温泉街です。箱根山中を流れる早川、 須雲川の合流地点であり、古くから湯場と呼ばれていたところから湧出する 温泉を源泉とした温泉場です。後北条氏の菩提寺・早雲寺や仇討ちで有名な 曽我兄弟ともゆかりのある正眼寺などを巡ります。 6/6(木) 芦ノ湖東岸コース(ご予約受付:4/6) 箱根ガイドの小林さんと行くハイキングです。 湖畔のなだらかな道を歩き、九頭竜神社の恵みをあやかろうと湖畔前を通過する。 箱根園にある大島桜と西岸の緑は素晴らしいです。 万巻上人が開基され頼朝が信仰した箱根神社と歩いて元箱根まで 9/12(木) 仙石原コース(ご予約受付:7/12) 箱根ガイドの小林さんと行くハイキングです。 ホテルから歩きはじめます。神山の山崩れにより早川を堰き止めたため 芦ノ湖ができ、草原になった仙石原のゴルフ場を眺めながら、外輪山の内側を 歩き、暖かい池の温湯、渋沢栄一が牛乳などの販売を行った耕牧舎跡を横に見て、芦ノ湖を目指します。 11/7(木) 御殿場/秩父宮記念公園コース(ご予約受付:9/7) 箱根ガイドの小林さんと行くハイキングです。 日本の歴史公園100選に選ばれた公園の豊かな自然と 両陛下が愛された山野草をはじめ花々を楽しみください。 12/4(水) 金時山登山【健脚コース】(ご予約受付:10/4) 外輪山から眺めるゴルフ場が点々とする仙石原、遠くに芦ノ湖が見える。優雅な富士山を眺め、遠く南アルプス、御坂山塊、丹沢山塊と素晴らしい眺めの金時山に登る。金太郎ゆかりの地で、宿り石など金太郎伝説にまつわる巨石があります。 ご予約受付は、利用日2ヶ月前の同日9:30から承ります。 ご予約お待ちしております。

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2023/10/22

箱根大名行列

毎年恒例の箱根大名行列。今年も11月3日(金)に 温泉場(滝通り)、国道1号(箱根湯本駅前通り)のコースを進みます。 その為、交通規制による渋滞が予想されますのでご注意ください。   さて、箱根大名行列は昭和10年に温泉博覧会が開催された際に始まり、 一時中断はあったものの毎年11/3に開催されてきた伝統のある行事です。   今年で70回目の箱根大名行列ですが。 第1回目の様子が残っています。   昭和10年4月10日、箱根観光博覧会がオープンし、 大名行列は開場式のメインイベントになるはずでした。 しかし、あいにくの小雨に大名行列は延期され、4日後 4月14日の日曜日、正午に国鉄小田原駅前を出発し、 観光博の大歓迎塔の前から「下に下に」と小田原城下を 練り歩いた。今は総勢170人も行列が繰り出しますが この時は、総勢70人と当時の新聞は伝えています。 明治維新によって、絶えて見ることのなかった行列だけに 大変な見物人が集まったようです。 行列が始まると、人気は毛槍と狭箱の奴さんに集中したと この奴さんは当初「奴なんか、格好悪い」といって なり手がいなかったため、大工や鳶職を頼んだそうです。 「格好悪い」と嫌われた奴が人気を独り占めにしてしまう 結果となったということです。   今も奴の演技は、人気です。 皆様もぜひ見学しに伺ってはいかがでしょうか。

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