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雲海&紅葉を堪能できる秋の絶景ドライブat志賀草津高原ルート

2025/10/17

日本三名泉のひとつ草津温泉は、「湯畑」周辺の湯めぐりなどが有名ですが、車でひと足延ばせば、軽井沢、志賀高原、榛名湖など、人気の観光地まで気軽にアクセスできるロケーションも魅力です。秋は紅葉の絶景を楽しめるスポットも豊富で、冬になれば周辺に本格的なスキー場も多数あります。草津に行くなら連泊して、温泉&周辺の観光地を楽しむのがおすすめ! 今回は美しい紅葉や壮大な雲海を堪能できる秋の絶景ドライブルートを同行カメラマンが実際に撮影した写真と一緒にご紹介します!

草津2周目はこう楽しむ!草津を拠点に大自然へ

日本一の自然湧出量を誇る草津温泉は、北と西に三国山脈の2000m級の山々がそびえる大自然に囲まれた環境も魅力です。周辺には志賀高原、榛名湖、八ッ場ダム(上写真)など四季の絶景を楽しめるスポットが盛りだくさん。軽井沢や万座温泉、湯田中温泉、伊香保温泉など周辺の人気観光地をめぐる拠点としても絶好のロケーションです。草津を訪れるなら、1日目に湯畑周辺での湯めぐりや西の河原のライトアップを楽しみ、2日目以降は草津を拠点に周辺の観光地を訪れてみるのもおすすめです。今回は、秋の絶景スポットをめぐるドライブルートをご紹介しましょう。

草津から1時間!志賀草津高原ルートで絶景ドライブ

今回は、秋の絶景ドライブ旅として、群馬県の草津温泉から長野県の湯田中温泉へ抜ける国道292号線、通称「志賀草津高原ルート」をご紹介しましょう。草津は車で訪れることで、楽しみ方の選択肢が大きく広がります。
草津から長野県側の山ノ内町方面に向かう道中には、日本国道最高地点(渋峠)や横手山ドライブイン、志賀高原山の駅など、車で簡単にアクセスできる絶景スポットが多数あります。
※国道292号線は、冬季や白根山の火山活動が活発な時期に通行止めになることがあります。事前に確認してから出かけましょう。下記サイトなどで最新情報を入手できます。

車でラクラク標高2000mへ!日本国道最高地点をめざす

草津から志賀草津高原ルート(国道292号線)の曲がりくねった山道を進んで行くと草津白根山の旧火口のひとつ殺生河原の荒涼とした風景が目の前に広がります。今も硫化水素ガスを吹き出す山肌の光景を見ていると活火山である草津白根山の麓に日本三名泉の草津温泉があるという位置関係を再認識できます。そのまま進むと見えてくるのが、日本国道最高地点の石碑。国道沿いの標高2172m地点に展望スペースが設けられています。
東向きに開けた日本国道最高地点の展望スペースは、朝焼けの撮影スポットとして有名です。早朝4時30分過ぎからスタンバイしていた取材班は、幻想的な朝焼けを見ることができました。草津温泉街から日本国道最高地点までは、車で1時間ほどでアクセス可能です。
【撮影アドバイス】
早朝の暗いうちに朝焼けを撮影する場合は、デジタルカメラと三脚があると安心です。秋から冬の日の出は5時30分〜6時50分頃。日の出前の薄明かりを背景にした山並みも絶景です。朝焼けを撮影する際の構図は、太陽をレンズの中心から少しズラすのがポイント。全体が奥行きのある印象になります。また、太陽をレンズの中心に配置すると強い印象の写真になるでしょう。

尾根を貫く志賀草津高原ルートの絶景&グルメスポット

日本国道最高地点から志賀高原方向に車で20分ほど進むと横手山ドライブインに到着します。標高2100mに位置するこちらの駐車場も有名な絶景スポットです。西側に向いているので、夕景を狙うカメラマンが多いようです。
横手山ドライブインには、お土産の売店のほか、レストランも併設されています。旅の思い出に看板の熊笹ソフトクリーム(450円)にトライしてみましょう。熊笹のほろ苦い風味がソフトクリームの甘みと絶妙にマッチした逸品です。
【施設情報】
「横手山ドライブイン」
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏 大字平穏7149
電話番号:0269-34-2338
営業時間:売店8:40~16:00/レストラン9:00~15:30(L.O.15:00)
※営業は4月下旬から10月下旬まで。営業時間は季節により変動します。
横手山ドライブインを訪れたら外せないのが横手山スカイレーター&スカイリフトです。スカイレーターは、全長200メートルの「動く歩道」。終点で横手山山頂行きのスカイリフトに乗り換えることができます。これは横手山・渋峠スキー場の第3リフトを夏場に利用したもので、2307mの横手山山頂まで気軽にアクセスできます。毎年4月から10月まで運行しており、特に秋の紅葉シーズンは、多くの観光客が訪れます。
【施設情報】
「横手山スカイレーター・スカイリフト」
住所:長野県下高井郡山ノ内町志賀高原横手
電話番号:0269-34-2600
運行時間:8:45〜15:40(最終乗車15:20/毎年4月から10月まで)
料金:大人往復2000円、小学生往復1700円
スカイレーターとスカイリフトで約15分の空中旅を楽しんだら横手山山頂の「満点ビューテラス」に到着します。こちらも絶景スポットとして有名です。併設の「クランペットカフェ」では、オリジナルの軽食パンやスイーツを本格的なコーヒーと一緒に楽しめます。
【施設情報】
「クランペットカフェ」
住所:長野県下高井郡山ノ内町志賀高原横手
電話番号:0269-38-0770
営業時間:9:00〜15:30
休み:不定休

早朝と夕景を狙え!横手山&志賀高原の雲海スポット

横手山ドライブイン駐車場は、雲海スポットとしても有名です。雲海といえば、「早朝」というイメージが強いのですが、横手山エリアでは、夕方の時間帯がベスト。特に午前中に雨が降って、そこから晴れに変わったタイミングが狙い目です。運がよければ、目の前の笠岳が雲海から顔を出す絶景を堪能できます。山の天気は変わりやすいので、雨だと思ってあきらめてはいけません。雨の日のしっとりとした自然の表情も格別です!
【撮影アドバイス】
横手山ドライブイン駐車場で雲海を撮影するなら15時から17時頃に狙いを合わせて訪れるようにしましょう。上記の通り、午前中に雨が降った日などが狙い目です。撮影する際は、雲海だけに寄るのではなく、手前に人や標識などをどう入れるかによって構図は大きく変わります。雲海から顔を出した山などをうまく配置しながら、ダイナミックな構図を試してみましょう。
志賀草津高原ルート沿いは、横手山ドライブイン駐車場以外にも雲海スポットがたくさんあります。前述の日本国道最高地点もそのひとつ。さらに、後述する志賀高原山の駅リゾートセンター横の駐車場や東館山山頂(上写真)も有名です。横手山エリアとは異なり、志賀高原の東館山山頂は、午前中の時間帯に雲海が出ることが多いようです。

志賀高原ゴールデンラインで標高2000mの空中散歩

志賀草津高原ルートをめぐる絶景ドライブの終点は、志賀高原山の駅リゾートセンター。ここから「志賀高原ゴールデンライン」と呼ばれる3区間のゴンドラを乗り継いで、標高2,000mの東館山山頂を目指すことができます。こちらもスキー場の施設を夏場に利用したもので、毎年6月中旬から11月初旬まで運行しています。
【施設詳細】
「志賀高原ゴールデンライン」
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149
電話番号:0269-34-2231
営業時間:9:00~15:50(6月中旬~11月初旬)
料金:往復1dayパス 大人3000円、小人1800円
※大人は中学生以上、小人は小学生以下、未就学児は無料
※営業時間、期間は天候・繁忙時期等により急な変更・運休があります。
ご利用の際は事前に確認を。
志賀高原ゴールデンライン 公式Webサイト
東館山山頂駅に到着したら、「志賀高原ガーデンテラス」を散策してみましょう。1階にある東館山高山植物園は、上信越高原国立公園の中央に位置しているため、手つかずのままの高山植物が群生する風景を楽しめます。
ひと休みしたら2階の併設レストラン「THE ROOFTOP DINING」へ。テラスからは志賀高原と北アルプスの山々、北信五山の大パノラマを堪能することができます。こちらのイチオシは、「信州ワイン3種飲み比べセット」1800円。看板メニューのチーズフォンデュと一緒に地元の絶品ワインを堪能してみてはいかがでしょう。もちろん、コーヒーなどソフトドリンクも提供しているので、ドライバーさんも一緒にくつろげます。
【施設詳細】
「THE ROOFTOP DINING」
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏大字平穏7149 東館山ゴンドラ山頂駅2F
電話番号:080-6980-3209
営業時間:10:00~15:30
※営業は6月中旬から11月初旬まで
山の駅には売店があり、地元産のリンゴジュースやクラフトビール、日本酒などを購入できます。地元・山ノ内町の酒蔵「玉村本店」が手がける志賀高原ビールは、全国的に有名です。また、つけ麺の名店「大勝軒」直系店舗もあります。創業者の山岸一雄さんの故郷が山ノ内町だったことで、この地で営業しているそうです。
【施設詳細】
「志賀高原山の駅リゾートセンター」
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7149
電話番号:0269-34-2621
営業時間:売店9:00~16:00、山ノ内大勝軒11:00〜15:30(L.O.15:00)
※営業は4月下旬から11月上旬まで。営業時間は季節により変動します。

初心者も上級者も魅了する志賀高原トレッキングルート

志賀高原まで来たら、トレッキングを楽しみたい人も多いでしょう。自分の足で踏み入る自然の風景には、ゴンドラやリフトでたどり着く絶景スポットとは違った醍醐味があります。志賀高原といえば、見る場所によってコバルトブルーやエメラルドグリーンの表情を見せる名勝「大沼池」を目指すトレッキングルートが有名です。眺望抜群の前山湿原、湿性植物の花が咲き乱れる四十八池を経て、大沼池に至る人気ルートは、見どころ盛りだくさんです。約9.6kmの行程で、所要約3時間30分。6月~10月のシーズン中なら、志賀高原ガイド組合主催のガイドツアーが催行されています。
志賀高原山の駅リゾートセンターに隣接する「志賀高原総合会館98」内に志賀高原ガイド組合のオフィスがあります。こちらでは、初級者向けの所要1時間程度のガイドツアーも紹介しています。トレッキングをする際は、本格的なトレッキングシューズ、ウインドブレーカーなどの装備を忘れずに。
【施設詳細】
「志賀高原ガイド組合」
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7148 総合会館98内
電話番号:0269-34-2133(8:30〜16:30)
志賀高原観光協会:志賀高原のトレッキングコース一覧

絶景を堪能し温泉で癒やされる草津おすすめ連泊プラン

朝焼けや夕景、さらにダイナミックな雲海も楽しめる志賀草津高原ルートの絶景ドライブ、いかがでしたか? 特に秋冬のシーズンは、紅葉の名所も多数あります。ぜひこの記事を参考に、草津で2〜3泊して周辺の観光も楽しむ連泊プランを立ててみましょう。
1日目は「湯畑」周辺の共同温泉などで湯めぐりを満喫、2日目は車で志賀草津高原ルートに向かい、横手山周辺、志賀高原周辺をめぐるのがおすすめです。朝食後に草津を出れば、昼前に志賀高原に到着できるので、トレッキングも十分に楽しめます。絶景を楽しんだ後は、草津まで戻って、温泉でゆっくり身体を休める…。まさに理想的なプランです。さらに、3日目は早起きをして、日本国道最高地点で幻想的な朝焼けを撮影するのもおすすめです。
【草津湯畑周辺 撮影アドバイス】
湯畑周辺では、瓦屋根の趣のある建物を数多くみかけます。ネオンや看板を避けて、古い街並みだけを切り取る画角にこだわると“映え”写真が撮れます。湯畑は夜のライトアップも有名です。日没直後のまだうっすらと明るさの残る夜空を背景にライトアップされた湯畑を撮影すると幻想的な写真が撮れるでしょう。
カメラが趣味なら、雲海の写真を狙うのもきっと楽しいでしょう。草津から日本国道最高地点や横手山ドライブインまでは、車で気軽にアクセスできるので、滞在中に何度か撮影スポットを訪れてみると撮影チャンスは広がります。本格的な装備がなくてもスマートフォンのカメラでも十分に絶景をおさめることができます。草津を拠点にした新たな楽しみ方のヒントにしてみてください。

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