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静波海岸

涼しくなって夢の吊橋

2010/10/13

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早朝の夢の吊橋を見たくて、また奥大井まで行って参りました。
前日のお昼前に家を出発して由比から三島まで足を延ばし、その帰りに静岡市街から井川に抜けて寸又峡に向かうというちょっとした強行軍の末に到着し、朝を待つことになりました。(わざわざ井川を迂回しないでも他に道はあるのですが。)
静岡市街からの山道は想っていたほど険しい道では無かったのですが、日が落ちていたので、すれ違った車は静岡市街から井川までが2台、井川から寸又峡までがダムの作業車らしき車が1台だけと非常に寂しい道でした。
その為か、井川に着いてダムの明かりを見ても車を降りようという気は起こらず、奥泉ダムのライトアップも横目に見ながら闇夜をひたすら爆走して、寸又峡まで一気に走りきってしました。
なんせ闇夜の怪走。道のすぐ横で滝らしき音が聞こえても姿は見えず、予想をしていた事とはいえ、何の感動も無くがっかりしていたところで車のライトに浮かび上がったのが、お尻をこちらに向けて振り返った鹿の姿でした。
子供の頃読んだ「小鹿物語」という本の中に主人公の少年が小鹿にフラッグ(小旗)と名付けたとありましたが、そのピン!と立ったしっぽはまさにフラッグ!
それまでの憂鬱は吹き飛び、気分が一気に晴れました。
車を止めても驚かせてしまうだけなので、残念ながらそのまま往きすぎましたが、一瞬の感動は心に残り、非常に嬉しく思いました。
寸又峡に到着したのは22時前ぐらいだったと思いますが、街に全く人気を感じなかったので、町営駐車場に車を止め、朝を待つ事と致しました。
長い夜になりそうだと思いつつも、うとうとしてしまい、目を覚ますと、ちょうど周囲が明るくなりだした所でした。
最近はめっきりと涼しくなってしまったので、早朝でも川霧や霞のかかった景色は期待が出来ませんでしたが、秋の透明な空気が感じられたらいいなと、吊橋までの道を急ぎました。
この道はかつての森林鉄道の軌道敷跡を利用して整備された遊歩道で、途中にトイレが設けられていたりして、歩きやすく気が配られた道でした。
明るくなってみると背後の山から日が昇るまでの間は景色の変化もそれほどなさそうなので、先に飛龍橋まで向かいました。
高さが70mあるという、昔、森林鉄道のトロッコ列車が通っていた橋ですが、木々の繁った山を背景に谷間に架かった様子や、橋からの眺め、又、その途中の道から遠くに見える夢の吊橋はとても印象的でした。
そのまま飛龍橋を渡って進んでも吊橋へは行けるのですが、戻って大間ダムの横から吊橋への道を下る事にしました。
ようやく到着した夢の吊橋は、静寂の中濃い緑色の湖水にかかった橋で、これも又、とても印象的でした。
この湖水の色は、よくエメラルグリーンとか、刻々と色が変わると言われていますが、この時は陽射しが当たっていないせいもあり、翡翠色をしていました。
吊橋を渡るとすぐに急な坂となるのですが、その坂や橋、階段などに名前が付けてあり、中でも「やれやれどころ」と名付けられた所は、まさに言い得て妙。おそらくその場に立った多くの人が「やれやれ」と思われるのではないでしょうか。(なぜかは実際に行って、お感じになって下さい。)
坂を上って飛龍橋へ逆からたどったり、森林鉄道で使われていたトロッコ列車が飾ってある展望台へ行ったりしていると、ようやく太陽が顔を出したので吊橋まで戻りました。
湖面に日差しが達しだすと、日が差している所と差していない所のグリーンの色の違いのコントラストが非常に綺麗でした。
全体に日が差すまでずっといたかったのですが、お昼ぐらいまでに戻らねばならぬ用事があり、夢の吊橋を後にしました。
寸又峡からの帰り道は、普段の夕方の帰り道とは景色が変わって見え、あちこちで面白そうな場所やお店の発見があり、車を降りて歩き廻りたいという気持ちでうずうず致しましたが、断念をして車を進めました。
中でも「わさび大福」の看板には非常にときめき、食べてみたいという、いやしい気持ちがむくむくと湧きあがり、それを抑えるのが大変でした。
次回、紅葉とあわせて訪問するのに楽しみが出来ました。ぜひ、また訪れたいと思います。
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〒421-0422 静岡県牧之原市静波2228-44

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