昨日、伺った中野市の農園さんからリンゴをいただきました。
食べようと、カットしてみると見事に蜜がたくさん入っていました!蜜がたくさん入っていると嬉しいですよね。
しかし、蜜自体は甘くない事をご存知でしょうか?
蜜はそもそも、日光を受けた葉から枝、そして実へと集まるソルビトールという成分です。
酵素の働きで果糖などに変わったソルビトールが、実の全体に巡り、果実が甘くなっていきます。果実全体に糖質がめぐり完全に甘さが充填されたころ、ソルビトールを果糖(ショ糖などにも)へ変化させる酵素の働きが弱まります。すると、余分となったソルビトールが細胞と細胞の間にたまります。
この、余分なソルビトールがいわゆるりんごの蜜です。
つまり、蜜は甘くないのです。
この事実を知った時のがっかり度といったら!
蜜の部分を有り難がって、最後まで残して食べていたのに、その努力は全くの無意味だったのですから。
むしろ、蜜を先に食べて果実を後に食べたほうが、より甘さが増して感じられるのではないでしょうか?
とはいえ、蜜入りりんごはあまいりんご、ということには変わりはありません!
ということで、今月のデザートは信州リンゴのタルトタタンをご提供しています。
ぜひ、一度お召し上がりください!
信州リンゴのタルトタタン