皆さまこんにちは、ブライダルの冨内琴乃です。
9月も終わりが近づき、夜は15℃を下回ったりと一気に涼しさが増してきました。
本日は、コースレストランAvantにてご用意しております、
和食の前菜に載せている札についてご紹介いたします。
9月は「秋月揚明輝 -しゅうげつ めいきをあげ-」です。
主に茶の湯の世界で、掛け軸として掛けられることが多い言葉なので
茶道をしている方には馴染み深い禅語かと思います。
「明輝」=明るく輝く光
「揚」=あげる・掲げる という意味合いですので、
「秋の月は空高く、明るく輝く光を掲げる」といった日本語訳になります。
四時歌と呼ばれる漢詩からきているこの言葉、
春水満四澤
夏雲多奇峰
秋月揚明輝
冬嶺秀孤松
このうちの秋の部分が「秋月揚明輝」です。
春夏秋冬を歌った詩なので、上記の意味合いだけではなく
何事も季節と同じように巡っていくため「思い過ぎず、手放すこと」も大切。
と解釈してもいいのかもしれません。
禅語の解釈は一人ひとり異なってよいものですので
ぜひ、皆さまが思うことに当てはめて詠んでみてください。