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メンテナンス(お手入れ)の重要性

2021/03/21

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こんにちは、施設管理の細井でございます。

前回のブログでは専門的な知識の記事を書かせていただきましたが、今回はメンテナンスの重要性について、私の趣味を通じてふと心によぎりました事を書かせていただきます。

日常生活においても、様々な点でメンテナンス(お手入れ)が必要であると思います。
例えますならば、お掃除や庭木のお手入れ等々放置してしまいますと、終いには手に負えなくなるような場合もあるかと思います。

我々、施設管理の人間は日々、建物や付帯設備、そして客室内の不具合への対処のみならず、平素より良好な状態の保全を図るために、点検等により事前の対処が出来ますよう様々な努力をしております。

私は、趣味で古美術品を少しばかり蒐集しておりますが、絵画や陶磁器、そして道具等は、温度や湿度、そして紫外線への注意を怠らなければ、さしたる悪影響は無いかと思っております。

話は少々変わりますが、当ホテルのお客様の中には欧州の高級車や、高性能スポーツカーでお越しの方が大勢いらっしゃいますが、やはりメンテナンスには相当のお気遣いをなされておられるかと思います。
又、時々クラッシックカーでお出でのお客様もいらっしゃいますが、隅々までお手入れされていまして何らトラブルも無く、遠方より無事に来館なされる御様子には、施設の保守管理の業務に携わる者としましては、建造物と車の違いはございますが誠に頭の下がる
思いがいたします。

少々横道にそれてしまいました話を戻させていただきますが、私の収集品に日本の刀剣がございます。
写真の物は、鎌倉時代末期から南北朝中期にかけて、備後国で繁栄しました三原鍛冶によって太刀として作刀された物で、約700年ほど経過しております。

作刀されて以来、700年の時が経過しておりますので、今までどのような所有者が所持してきたかもわかりませんが、明確でありますのは、きちんと手入れをなされて来たからこそ、研減りもせずに現在まで残っている事実でございます。

この刀と言うものは厄介でして、幾ら湿度、温度そして紫外線に気を付けていても、酸化現象つまりは錆の発生だけは例え刀剣用の丁子油を塗布していても2年ほどで錆が発生いたします。
錆びてしまえば研ぎ直しをしなければいけません。
そして研いだ分だけ刀身は減り痩せていきます。

700年近くも健全な状態で生き残って行くには、代々の所有者が手入れを怠らずに大切にしてきた証左でございましょう。

この一見地味で単調な「お手入れ」を怠ることが、実は致命傷にと繋がる結果すら招いてしまうかと思いますと、我々施設管理の人間の仕事内容は、単なるお手入れとは違いまして様々な知識と経験そして資格に裏打ちされた職務の遂行ではありますが、我々に課されました使命と言う観点においては共通していると思われます。
そう考えますと、施設の保守管理を通してお客様がお寛ぎいただけますよう「常に襟を正して仕事に向き合うべき」であろうと、先日、刀の手入れ中にふと感じた次第でございます。
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