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伊東

琉球畳について

2020/09/29

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皆様こんにちは。ハーヴェストクラブ伊東の志村です。

今回は一部客室でも使用している琉球畳について、

歴史のある琉球畳が現在の形になるまでを少し堀りさげていきたいと思います。


琉球畳とは元来沖縄で栽培されていた七島イ(シットウイ)という

通常の畳で使用されるイグサの5~6倍の強度をもつカヤツリグサを材料として作られた、

半畳の大きさの縁無し畳のことを指します。

七島イのもつ強度さから、琉球畳には通常の畳のような縁や角を補強するための畳縁を必要としません。

そのため縁無しの畳として仕上げることができました。

しかしその強度さに加え、三角の形をした茎の形状により、製織の自動化が大変困難になっており、

現在でも熟練を要する手織り作業でしか畳を作成できないため、

一日に3~4枚程を作ることが限度とされています。

このような理由も一因し、七島イ自体を栽培している農家も減少しており、

現在国内では大分県国東半島のみの栽培になっていて、

農家の数も1960年代の20,000戸から5~6戸程にまで激減しております。


このような経緯があり、現在流通している琉球畳とは

七島イではなく、和紙や特殊樹脂などを材料とした半畳の縁なし畳のことを指して琉球畳と呼ばれています。

和紙製琉球畳の特徴は、他の畳と違い程よく空気を含むため優れた吸放質性があり、

四季を快適に過ごす手助けをしています。

また、表面に樹脂コーティングを施しているため

汚れに強く清潔な畳を長期間維持できる。といった特徴もあります。


当施設でも一部客室にて和紙製琉球畳を使用しております。

当客室をご利用された際は、

和紙特有のどこか素朴な風合いを感じる琉球畳にもご注目くださいませ。
 
 
 


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